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当尾の郷会館に制作拠点を持つ、冬耳さんの二人展へ。

JR大津駅近くの2kw galleryは、

不定型なそのかたちからもちょっと目をひく建物。


入口のガラス扉を開けると、

コーナーに展示された冬耳さんの新作が目に飛び込んできます。

彩度の高い発色と奥行きのある深い色のコントラストが躍動感を、

赤色の配色には今までに無い新鮮さを感じました。




タイ・テツヤさんの作品は、

かわいさと怖さという相反するものを

「遊園地」という空間の中に混在させた

不思議な世界を表現。




2階の冬耳さん作品。

すっきりと軽やかな輪郭は、

意外にもフリーハンドで描かれている。

重なり合う線と面で構成された画面には、

身体の一部や植物など有機的な造形がところどころ組み込まれていて。

宝探し的な楽しみもあって、観るたびに発見があるのです。




今日の夢の中に出てきそうな3匹の犬。

ピエロの鼻を持つ、犬のような人のような。。。

絵の中に登場する動物は意図的に擬人化させているものも多い、

とタイ・テツヤさんが話してくれました。




ギャラリーオーナーの金子さんのお話しでは

両人の作品の中に軽妙さとポップさを感じて、今回二人展を企画したそうです。




2020年に開催した展覧会「とおのおと」でご一緒して以来の、

当尾のアトリエ仲間の冬耳さん。

時々、制作の現場でコーヒーを淹れてもらって、

画材の話やたわいもない話をしながら

ほっこりさせてもらっています。


多くの色を使い分ける2人の共通点、

重厚なタイさんと軽やかな冬耳さんの色の対比。

1つの空間に絶妙な距離感で展示されている

2つの表現を拝見できて、濃密な時間でした。

2kw gallery

www.2kwgallery.com



木津川市情報発信基地キチキチカフェギャラリーにて開催中の作品展へ。木津川市在住の早川さんは、復元画家の第一人者。高麗寺や鹿背山瓦窯など、木津川市で発掘された寺院や遺跡の復元画が展示されています。フリーハンドで描かれた精緻な建物の線。ひとりひとり描き分けられた、人の動きや立ち姿。パステルのやわらかな色合いからは、早川さんのあたたかな眼差しを感じました。トークショーでは、歴史に向き合う学者の熱い思いに応えたい、歴史を深く知らない方にもわかりやすく伝えたい、と話されていたのが印象的でした。ぜひ、実際に原画をご覧になって、当時のいにしえ人の暮らしの様子や、その時代の空気感を感じてください。会期は9月16日(金)まで。平日、10:30-16:00.open。